NSW Work Injury Claim

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PIAWE再計算請求:14日で「過少支給」を是正可能な案件へ変える

PIAWE再計算請求:14日で「過少支給」を是正可能な案件へ変える

週次給付の過少支給を是正するPIAWE再計算ガイド。1日目から14日目までの実行計画、提出資料、保険会社が拒否した場合のIRO/PICへの移行手順を整理。

まず押さえる要点

PIAWE紛争は、計算式よりも証拠運用で勝敗が分かれます。給与資料が断片的、申入れ文が抽象的、就労能力争点と賃金争点が混在――この3つが遅延の主因です。

このページが役立つ場面

1〜3日目で受傷前52週の賃金ファイルを完成させる。
4〜7日目で「誤り項目ごと」に再計算請求を提出する。
8〜14日目で拒否時の書面理由を確保し、IRO(独立審査支援)/PIC(Personal Injury Commission)へ即時移行できる状態を作る。
第37条の給付率、第39条の期限、就労能力の争点を同時管理する。

第1段階(1〜3日目):賃金証拠を“監査可能”な形で固める

最低限、受傷前52週の給与明細、勤怠・シフト、恒常的残業、各種手当、契約書・賃金規程資料、副業収入を収集します。

重要なのは総額ではなく、各収入項目がPIAWE計算のどこに入るかを明示することです。

第2段階(4〜7日目):再計算請求は「項目別反証」で出す

請求書には、保険会社の現行採用値、あなたの修正値(またはレンジ)、根拠資料ページ、法的/計算ロジックを1項目ずつ記載します。

曖昧な苦情ではなく、検証可能な形で提出するほど、後続の争点化が有利になります。

第3段階(8〜14日目):拒否を前提にエスカレーション準備

一部却下・不採用の場合は、まず書面理由を取得し、どの支払週でいくら不足したかを時系列化します。

そのまま IRO 支援と PIC(Personal Injury Commission)申立てに接続できるよう、差額表・証拠束・通知履歴を一括整備してください。

失敗パターン(実務で最も多い4つ)

原資料なしの概算提出、恒常残業/手当/副業の漏れ、就労能力争点との混線、第39条期限直前まで放置。

回収できる案件は例外なく、証拠が先、主張は後という順序を守っています。

労災の基礎アンカーページ

NSW労災補償の総合ガイド は、週次給付・治療承認・紛争エスカレーションの土台です。まず基礎を押さえた上で、本ページの個別戦略を進めてください。

よくある質問

どこまで遡って賃金資料を集めるべきですか。

原則は受傷前52週です。雇用期間が短い場合は取得可能期間の全資料を提出します。

PIAWEが低かった場合、未払差額は請求できますか。

可能です。正しいPIAWEに基づく差額表と根拠資料を添えて未払差額を請求します。

保険会社が「残業や手当は恒常的でないため算入しない」と言った場合は?

まず対象賃金期間を特定した書面理由を求め、同じ期間のシフト・給与明細・給与台帳を週単位で示して頻度と継続性を立証します。必要なら雇用主の確認書も添付し、争点をラベル論ではなく証拠論に戻してください。

会社の給与システム変更で古い賃金記録が欠けている場合は?

資料が完全にそろうのを待たず、欠落週を一覧化して先に提出してください。銀行入金履歴、税務資料、スーパー拠出履歴、シフト記録などで週単位に再構成し、各数値の算出根拠を申入れ書に明記します。保険会社には「どの行を、なぜ否認するのか」を項目別に回答させる形にしてください。

就労能力証明の追加提出ばかり求められ、賃金証拠に回答が来ない場合は?

書面では争点を分離してください。就労能力証明は提出しつつ、PIAWE再計算については「どの賃金週のどの項目を否認するのか」を項目別回答で求めます。毎回の送付で未回答項目を再掲し、賃金争点が手続の中で埋もれないよう記録を残します。

保険会社が合計額だけ示し、週別の計算表を開示しない場合は?

週ごとの内訳と各入力値(基本給、残業、手当、副業の扱い、除外項目)、さらに各行の根拠資料を開示するよう求めてください。詳細が示されるまでは、再計算の争点は未解決であり未払差額の主張も継続中だと書面で明確にしておきます。

保険会社が「最新版の表を再提出してほしい」と求める一方で、以前の争点週を判断しない場合は?

更新版は提出して構いませんが、時系列の主導権は維持してください。同じメールで「未回答の争点週一覧」を再掲し、直近の未解決差額表を添付して、各行の書面判断日を求めます。更新データの提出は、過去の過少支給週を終結させる同意ではないことを明記してください。

給与明細のコードが分かりにくく、保険会社が項目をまとめて処理してしまう場合は?

提出前に1ページの「給与コード対照表」を作成してください。各コード名、意味(通常賃金・残業・手当など)、PIAWE算入可否の主張、根拠資料(award条項・契約・シフト記録・雇用主説明)を並べます。この表を週別差額表と同封し、保険会社にコード単位で書面回答を求めると、総額だけの否認を防ぎやすくなります。

保険会社が再計算を拒否したら終わりですか。

終わりではありません。書面理由を確保し、IRO支援と PIC(Personal Injury Commission)手続へ速やかに移行します。

次にやること

自分の事案がこのページに近いなら、論点を正しいルートに当てはめてから、証拠補強・通知対応・無料チェックの順序を決めてください。