まず押さえる要点
週次給付が減る案件の多くは、症状が急に軽くなったからではなく、保険会社が work capacity decision を出したことがきっかけです。大切なのは、どの資料を根拠にし、主治医の見解や実際の復職状況をどう扱っているかを見ることです。
このページは一般的な情報提供を目的としており、法的アドバイスではありません。This is general information only, not legal advice.
NSW workers compensation
NSWの公的な時点としきい値
この数字は、日本語ページの内容をNSW workers compensationの正式な枠組みに戻して確認するための目安です。実際の判断は injury date、accepted injury、insurer decision、証拠により変わります。
significant injury の通知後、insurer は通常 worker、employer、nominated treating doctor に連絡します。
reasonable excuse がなければ、provisional weekly payments は通常この期間内に始まります。
claim form 受領後、insurer は liability decision または未決理由を示す必要があります。
PIAWE は通常、受傷前の関連収入期間から検討します。雇用が 52 weeks 未満なら特別ルールがあります。
physical injury の Section 66 lump sum threshold では、通常この割合を超える必要があります。
primary psychological injury では threshold が高く、診断・因果関係・評価方法の確認が重要です。

先に守るべき重要ポイント
- work capacity decision は週次給付と復職要求に直結しやすい。
- 診断名だけでなく、何がどこまでできないかという機能制限の記載が重要。
- PIAWE(受傷前平均週収入)が低く算定されると、work capacity争点の不利益がさらに拡大しやすい。
- 復職失敗や症状のぶり返しは、時系列で残しておく必要がある。
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このページが役立つ場面
結論先出し(クイック判定):WCD通知後に最初にやること
保険会社が work capacity decision(WCD)で週次給付を減額・停止しても、直ちに確定ではありません。これは再検討可能な判断であり、根拠を分解して修正できます。
初動は3点です。①理由書・想定職務・収入モデルを文書で確保、②主治医証拠を『できる/できない/何時間持続可能か』まで具体化、③週次給付とPIAWE計算を並行点検。能力争点と基礎収入の誤りを同時に潰すのが実務上最も効率的です。
なぜこの争点は厄介なのか
保険会社はしばしば「current work capacity がある」という短い結論で給付を調整します。しかし、その判断が仕事内容、通勤負担、痛みの波、過去の復職失敗を十分に見ていないことは珍しくありません。
病名を重く書くだけでは足りず、仕事上の制限を具体的に示す必要があります。
先に揃えるべき資料
有効なのは、結論だけの診断書ではなく、何時間働けるか、どの動作が難しいか、なぜ継続就労が難しいかを示す資料です。
一度復職しても継続できなかった場合、その経過は非常に重要な反証になります。
suitable employment争点:保険会社の前提を分解する
法律上の suitable employment は「何か仕事ができるか」ではなく、教育・職歴、症状の持続性、通勤耐性、実際の職務要件まで含めて判断されます。
よくある問題は、理論上可能な作業を“毎日持続可能”とみなすことです。短時間の可動性を週全体へ外挿する評価には要注意です。
法的アンカー:Section 43・44・37・41・40を並行確認する
Section 43 は work capacity decision 自体、Section 44 は内部レビュー手続を扱います。まずこの2本で、保険会社の職務・収入前提を現実に引き戻せるかを確認します。
Section 37 は週次給付計算、Section 41 は current work capacity 判定、Section 40 は130週以後の no current work capacity 給付ルールに関係します。実務では5条が同時に金額へ影響するため、並行チェックが必要です。
多段レビュー手順:内部レビューからPICへ
決定通知を受けたら、まず理由書・職務前提・収入モデルを文書で確定し、内部レビュー段階で主治医の具体的機能制限と復職失敗記録を補強します。
内部レビューで是正されない場合はPICへ移行します。初期に時系列証拠を整えるほど、後段の不利前提を崩しやすくなります。
深刻化前によく起きる失敗
典型は3つです。主治医証明が抽象的、保険会社の職務仮説への反論不足、週次給付とPIAWEの計算誤りを同時に直していないこと。
これらを放置すると、work capacity判断と低給付が一体で固定化し、後の修正コストが大きくなります。
よくあるWCD判断ミス(相談者の典型コメント)
「保険会社は主治専門医の制限を無視し、自社側医師の意見だけを採用した。」
「提示されたsuitable dutiesは、私にない訓練・資格を前提にしている。」
「体調が比較的良い日の能力を、毎日維持できる前提で評価された。」
「現実には得られない収入を earning capacity として計算された。」
決定後14日でやるべき実務
まず保険会社の理由書と根拠資料(想定職務・収入計算の前提を含む)を揃え、次に主治医へ機能制限を具体化してもらい、そのうえでPIAWE(受傷前平均週収入)と週次給付計算を同時に点検します。
あわせて法的しきい値を確認します。Section 37(週次給付率の計算段階)、Section 41(current work capacity)、Section 40(130週以降の no current work capacity 給付ルール)が正しく適用されているかを必ず検証してください。
復職を試して継続できなかった経過がある場合は、症状悪化のトリガーと継続不能の理由を時系列で残してください。実務上、この記録は抽象的反論より強い材料になります。
労災の基礎アンカーページ
NSW労災補償の総合ガイド は、週次給付・治療承認・紛争エスカレーションの土台です。まず基礎を押さえた上で、本ページの個別戦略を進めてください。
よくある質問
保険会社が働けると言えば、すぐ減額されるのですか。
自動的ではありません。判断根拠が十分か、機能制限が正しく反映されているか、手続が適切かを見直す余地があります。
主治医と保険会社側医師の意見が食い違う場合はどう見られますか。
誰の意見かよりも、どちらが継続的で具体的に機能制限を説明しているかが重要です。
復職を試したが続かなかった経験は役に立ちますか。
はい。復職失敗の記録は、就労能力判断に対する非常に重要な反証になります。
PIAWEの低算定も同時に疑われる場合、どちらを先に争うべきですか。
多くの案件では同時進行が実務的です。就労能力判断と給付計算は連動するため、片方だけ直しても低給付が残ることがあります。
work capacity decision を受けたら、どれくらい急いで動くべきですか。
最初の14日を実務上の緊急期間として扱うのが安全です。理由書と想定職務を入手し、主治医の機能制限記載を具体化し、週次給付とPIAWE計算を同時に点検してください。遅れるほど不利な前提が固定されやすくなります。
次にやること
自分の事案がこのページに近いなら、論点を正しいルートに当てはめてから、証拠補強・通知対応・無料チェックの順序を決めてください。